私の仕事の原点
連休を利用して、故郷の十日町に帰省した。
ゴールデンウィークは激混みなので1日外して7日に、
十日町カントリークラブでゴルフを楽しんだ(^_^)v
ここは16歳の時に初めてアルバイトをした、
私の仕事の原点でもある。
原付免許を取ってからはバイクで通えたが、
それまでは10キロもの山道を自転車で通った。
今では信じられないが、
当時は「働ける」「バイト料がもらえる」
と言うだけで夢中でペダルを漕いでワクワク強烈な山道を登ったものだ。
バイトの内容は、ゴルフのお客様のキャディー!
当時はバブルの前でゴルフ場は毎日お客様で満杯。
ゴルフ未経験の高校生でもキャディーに駆り出されることを考えても、
いかに景気が良かったかが思い出される。
16歳の私は夢中で働いた。
自分で言うのもなんだが、お客様の評判も良かったと思う。
どんなに頑張っても時給は変わらないが、
当時は好景気のせいか頑張ると『チップ』が貰えた(^_^)v
私はこのチップを自分の評価のバロメーターにしていた。
少なくて1000円、
めったにないがたまに1万円!
頑張れば平均は3000円ほどもらえるのだ!
当時、1ラウンド4バックで1日4800円くらいのバイト料なので、
3000円のご褒美は凄いことだった。
バイトには私なりにいくつかポイントを持っていた。
・最初の挨拶
・キビキビとした動き
これらはたぶん当たり前であろうと思うが、
私には明らかに私オリジナルのチップゲットポイントがあったのだ。
本業のキャディーさんに比べてグリーンは読めないし、
距離計測も曖昧だが、
何故か私は誰よりもチップを稼いでいて、そのポイントがあったのだ。
それは。。。
〜お客様にクラブを渡す時、お客様の感情と同調した表情でクラブを渡していた〜
簡単に言うと、
お客様がナイスショットした時は私も嬉しそうに、
お客様がミスショットの時は私も少しせつなそうにクラブを渡したのだ(^_^)v
気持ちのこもっていない『ナイスショット』や『ナイスイン』よりも、
感情を同調させた『表情』のほうがはるかにお客様の心をくすぐったのだ!
もちろん掛け声も『言う』ではなくて『思わず漏れる』ようにだ!
これがキャディーのプロでもないど素人16歳の私が、
ハウスキャディーさんよりも多くチップを貰っていたポイントなのだ。
今回も思い出深い十日町カントリークラブをまわりながら懐かしい気持ちがこみ上げ、
自分の仕事の原点を思い出し、
山菜と一緒に大いに味わってきた。